花いちもんめの歌の由来は哀しい |
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| 花いちもんめの歌の由来は哀しい
遊郭があった江戸時代~明治時代は今とは比べ物にならないくらいの格差社会で、
生活の為に子供を売り飛ばすということは良く行われていたとされています。
貧乏な家の子供(または女の子)が口減らしの為に、
人買いに一匁(もんめ)で買われ、
人買い同士が「勝った(買った)」「負けた(マケた)」と囃し立てる悲しい歌としての一説もあります。
ということで、
「はないちもんめは人身売買の歌です」と言いたいところなんですが、
この説はあまりにも短絡的です。
大体、この歌はあくまで現在歌われている歌詞で、そこから意味を解釈したものです。
人身売買があった時代に取引されるであろう子供達が歌い遊んでいたとは考えにくいです。
では、地方に伝わる歌詞はどのようになっているかなんですが、
基本的に
「勝って嬉しい」
「負けて悔しい」、
「あの子がほしい」
「あの子じゃ分からん」
「相談しよう」
日本全国では 歌自体が統一されていない部分がたくさんあるようです。
別の言葉に置き換えられるだけで
意味はほぼ同じのようです。
「はないちもんめ」歌詞の意味は
「勝って嬉しい 花いちもんめ」
「負けて悔しい 花いちもんめ」はどういう意味なのでしょうか。
まず、「はな」は花、「いちもんめ(一匁)」は重さの単位。
さらに「勝って」を「買えて」に置き換え解釈すると「買えて嬉しい、花一匁の値段で」という意味になります。
勝って嬉しい 花いちもんめ (買う側) 買えて嬉しい、花いちもんの値段で
負けて悔しい花いちもんめ (売る側) まけられて(値切られ)て悔しい、花いちもん以下の値段で あの子が欲しい あの子じゃ分からん (買う側)あの子がほしい (売る側)あの子じゃわからん 相談しましょう そうしましょう (買う側)(値段を)相談しましょう (売る側)そうしましょう
花いちもんの値段で取引されていた人間。
さすがに1人の人間が3.57g花と同じ値段と
取引されていたとは考えたくないですが、
安い値段しか付かなかったというのがこの歌から感じられます。
本当にとても哀しくも恐ろしくもありますね。
とても哀しい由来ですが、花いちもんめは子買いの唄だそうです。
貧しい親が、人買いに
「たんす、ながもち、どの子が欲しい?」と聞きます。
人買いは子供たちの中から「あの子が欲しい」と選ぶわけです。
いちもんめ、というのは、お金のことだと思います。
子供たちは楽しい遊びとして花いちもんめを歌っていますが、
貧しかったころの日本の哀しい物語が隠されているのです。
もっと、もっと、悲しい昔の 「わらべうた」がたくさん あります。
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Feb.17.2013(Sun)14:12 | 病気との闘い | Admin
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