鬱病戦争  鬱病吹っ飛べ~!!  
 
鬱病の日々の出来事について語ります。 (Камень снегグループ)
 



うつ病

うつ病

 うつ病の主たる原因はストレスです。
ストレスにさらされると、これに立ち向かうホルモン(副腎皮質ホルモン)が分泌されますが、普通は「フィードバック機構」が働いて次第にストレス反応が止まります。
うつ病になるとこれが止まらなくなってしまうのです。
また、うつ病になると、脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどが不足すると考えられています。
強い持続的なストレスにさらされたら、ほとんどの人がうつ病になりうると考えられますが、ストレスに対する弱さには個人差もあります。
ストレスに対する弱さは、生まれ育った環境などによって決まるようです。
幼い頃に両親をなくすといった体験をすると、セロトニン神経の発達が悪くなり、うつ病になりやすくなります。

双極性障害

 双極性障害の主たる原因は、遺伝的な体質により、セロトニンなどの神経伝達物質に対する過敏性があり、そのために、これらの神経伝達が不安定になることだと考えられます。
ただし、遺伝病とは異なり、こうした体質を持っていても病気になるとは限らないし、むしろこの体質には良い面もあるかも知れません。
ストレスは発症のきっかけにはなりますが、直接の原因ではありません。

3 特徴的な症状

うつ状態

 うつ病、気分障害という名前から、どうしても気持ちだけが落ち込む病気かと思ってしまいますが、実際はもっとからだ全体の調子が悪くなってしまう病気です。

 うつ病になると、一日中嫌な気分が続き、朝起きた時が一番ひどく、どんなに好きなことをしても全く気が晴れません(抑うつ気分)。
食欲がなくなり、好きな食べものを食べてもおいしいと思えず、まるで砂をかんでいるような感じで、食がすすまないので体重がどんどんやせていきます。
夜は寝付きが悪い上に、夜中に何度も目がさめ、朝は暗いうちから目が覚め、眠れないままにふとんの中でもんもんと過ごします。
動作や頭の働きも、いつもよりゆっくりになってしまいます(制止)。
いつもなら決断できることが、迷ってしまってなかなか決められません。
本を読もうとしても、同じ行を何度読んでもいつものようにすらすらと頭に入りません。それどころか、仕事も、家事も、趣味さえも、とにかく何かをしようという意欲はまったくわいてきません。
いつも楽しみにしていテレビや、毎朝読んでいた新聞にも興味がわかず、とにかくやり場のない苦しみに一日中苦しんでしまいます。
何をしていても気持ちが落着かないので、ため息をつきながら、立ったり、座ったり、うろうろしたりと落着かなくなることもあります(焦燥)。
何を考えても悪いほうにしか考えられず、自分は今まで何の役にも立ったことがないだめな人間だ、としか思えません(微少念慮)。
これが高じると、自分は生きる価値のない人間だとしか思えず、死にたくなってしまいます(希死念慮)。

 こうした症状のうち、2,3の症状が4,5日続く、ということは、肉親の死などの強いストレスにさらされた時にはよくあることですが、このうち5つ以上が2週間以上というと、そうそうあることではないとわかっていただけるでしょう。

 うつ状態がひどくなると、こうした症状が極端になり、「恐ろしい罪を犯した」「決して治らない身体の病気にかかった」「家が破産した」など、ありもしないことを信じ込む症状(妄想)や、こうした内容の幻声まで聞こえてくることもあります。こうした場合、「精神病症状を伴ううつ病」と呼びます。

躁状態

 躁状態では、気分は爽快で楽しくて仕方がなく、夜はほとんど寝なくても平気で、疲れを知らずに活発に活動します。多弁で早口になり、ほとんど口をはさめません。豊かな連想、素晴らしいアイデアがあふれるようにわいてきます。
自分は周囲から尊敬されている素晴らしい人間だと確信して(誇大性)、突然選挙に出ようなどと言い出します。 最初のうちは、仕事がむしろはかどるかもしれませんが、あっという間にひどくなり、ちょっと口をはさむだけで怒り出します。
色んな考えが浮かぶので、すぐに気が散り集中できません。
誇大性が高じると、「超能力がある」などの誇大妄想に発展します。うつ状態だった人が急に躁状態になること(躁転)はまれでなく、一晩のうちに躁転することもあります。逆に躁状態の人は、治るまでの間に、多かれ少なかれうつ状態を経験します。



2013年8月12日(月)07:21 | 病気との闘い | 管理

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